人間の体は誰のもの?借りものの理
人間の体は誰のものでしょうか?
殆どの人間は「自分のもの」と信じて疑わないと思います。
しかし本当に「自分のもの」なのでしょうか?
「自分のもの」と言える根拠は何処にあるのでしょうか?
自分の体は自分のもの?その根拠は?
それでは「右手をご覧ください」。この場合の右手とは「右手側・右手方向」ではなく、本当に「右の手」を指しています。自分の右手をよく視てよく考えてください。
指、爪、皮膚、関節、血管、流れる血液・・・。どれか一つでも自分で創り上げたパーツはあるでしょうか?
別の言い方をします。
どれか一つでも人間が創り上げたパーツはあるでしょうか?生まれた時はベビーサイズだった手のひらを、子供サイズ、青年サイズ、大人サイズと段々に大きく成長させたのは、自分(人間)の力なのでしょうか?
勿論、右手だけではありません。目鼻耳口、身体全部、そして地球、太陽、宇宙・・・。この世に存在する全ての形は、人間の力で創り上げることは不可能なのです。
つまり、身体も含め、全ての有形は「自分のもの」ではなく「他人のもの」。
37兆個もの細胞で構成される不思議な体、衣食住、地球、太陽、宇宙・・・人間には絶対に創造できない有形は全て「神様」からお借りしているのです。
Q&Aで紐解く「借りものの体」
- Q1
- 体を借りた憶えはありませんが
- A1
- 貸し主である神様の一方的な思いで貸しているのです。
あなたの思いは関係ありません。
- Q2
- 一方的に貸して、それで喜べと言われても・・・
- A2
- 一方的と言っても貸すものの価値に寄りませんか?
もし一方的に借りたのが10億円として、その返済が「喜ぶ」だけだとしたら?
誰だって感謝こそすれ、迷惑に感じる人はいないと思いますよ。
人間の体は、一部分でも再生しようと思ったら莫大な費用が掛かります。
しかも人工的なものは不具合も多く、定期的なメンテナンスも必要です。
入れ歯一つとっても不便で面倒くさいものですよ。
- Q3
- なにか、もの凄く有り難い気持ちになってきました。
- A3
- そうです。人間一人の価値は計り知れないのです。
魂一つの人間が、身体を含め広大な宇宙まで借りているのですから。
- Q4
- 体だけ借りていると思っていました
- A4
- 体を維持するには衣食住が必要です。
地球、太陽、宇宙がなければ体も存在しませんから
この有形世界全てを纏めてお借りしているのです。
- Q5
- 体が自分と思っていました。
- A5
- 心だけが自分なのです。
それでは神様からお借りている体は、人間の自由に使うことができるのでしょうか?
借りた体は自由に使えるの?
結論から申し上げると、借りた体を自由に使うことはできません。人間がいくら心を使っても、体は1ミリも動かないのです。体はを含め、全ての有形は神様の創造物です。神様には、0(ゼロ)から1(イチ)、無から有を創造する不思議な能力がありますが、人間には有形を創造することも動かすことも不可能なのです。細かく言えば細胞一つ創造できない、心臓一つ動かせない・・・人間は有形に対して完全に無力であり、完全に不自由なのです。
でも自由に使えなくても全く問題ないのです。
何故なら、人間の心通りに神様が有形を動かしてくださるからです。これを心通りの守護と言います。
ただ心通りの守護は余りにも早業で、人間が自分の力で動かしているようにしか見えないのです。体が「自分のもの」と誤解してしまうほど、余りにも神様の守護が行き届き過ぎているのです。
もしトイレに行きたいと思ってから実際に体が動くまで5分も10分も掛かっていたら大変なことになりますよね。人間は体が動くのが当たり前と思っていますが、体が動くことはもの凄い不思議なことなのです。
全ては「人間の喜びを見て共に楽しみたい」という神の思想から成り立つ不思議なのです。神様は人間の喜びのために体(有形世界)を貸しているのです。これは神様の一方的な思いには違いありませんが、借りているものの価値、貸している存在の偉大さを知れば知るほど、喜びがマグマのように溢れてきます。
まとめ
体(有形)は人間の喜びのために神様からお借りしているもの。
有形は喜びの種を生み出す土台です。
この喜びの土台があってこそ、次の喜び、新たな喜びの次元へと切れ目無く繋がって行くのです。