頑張るってなにを頑張るの?
母「仕事に行ってきます」
子「頑張ってね」
母「お前もな」
母子「(笑)」
日常の会話で何気なく使っている言葉。「頑張る」。
がんば‐る【頑張る】
- 忍耐して、努力しとおす。気張る。「よく―・って見事に仕上げたものだ」
- ゆずらず強く主張し通す。「―・って言い返す」
「頑張る」という言葉の裏には、常にマイナス思考が潜んでいる。
- 肉体の負担
- 人間関係の憂鬱
- 時間の束縛
- 気が乗らない仕事
・・・・だから頑張る。
「頑張る」という言葉自体はプラス思考だが、プラス思考はマイナス思考の裏返し。
マイナスがあるからプラスの発想が必要になる。
趣味や遊びを「頑張る」とは言わない。
子「遊びに行ってきます」
母「頑張ってね」
子「うん頑張る」
子「・・・って、なにを?」
趣味や遊びに「頑張る」は必要ありません。
楽しく過ごしている時は不思議と疲労しない。
夢中で過ごしていると時間があっという間にたってしまう。
脳のメカニズムは下記のようになっているらしい。
「疲れ」は、視床下部から、本能や喜怒哀楽、情緒、睡眠や夢などを司る大脳辺縁系に伝えられます。
一方、「やる気」は大脳皮質が情熱をもってやるべき!と判断した上で、大脳辺縁系に伝えられます。つまり、「やる気」と「疲れ」は脳の同じ場所で処理されているのです。
好きなこと・趣味など活動意欲に燃えているときに「やる気」の指令が増えることで「疲れ」の感情の出番がなくなり、結果的に疲れを感じにくくなります。これが楽しい好きなことや趣味で疲れを感じない理由となるのです。
本当は仕事もそうなのだ。
仕事も楽しく夢中で働いていれば、あっという間に時間は過ぎ疲れも溜まらない。
お客様に感謝され、人の為に役に立てた喜びがあると、疲れるどころかパワーが漲ってくる。心に喜びがあると体も気持ちよくなってくる。
これが、仕事でミスした、怒鳴られた、お客様に迷惑をかけた・・・となれば、心労が溜まり気力も低下し、体の疲労感も強くなる。
そしてマイナス思考に心が支配されると様々な愚痴が溢れてくる。
- 家族の時間を犠牲にして働いている。
- もっと趣味や遊びに興じたいのに。
- 営業なんか好きじゃない。
- 上司の態度が気にくわない。
それでも仕事を辞めるわけにもいかず「頑張る」しかない。。
でも、頑張るってなにを頑張るの?
嫌なことを堪え忍ぶの?
マイナス思考をプラスに変えるように努力するの?
喜べない状況を頑張って喜ぶの?
頑張って喜ぶ?でも可笑しくない?
だって喜びは自然に感じるもの。自然に湧き上がってくるもの。
それでは「三つの理」で思考してみましょう。
(1)借りものの理
体は神様にお借りしているものです。
「借りもの」である限り人間の思い通りに動きません。
疲労した体、人間関係、仕事のトラブル等、形を思い通りに動かすことはできません。
ですから、一旦、思い通りにならない形から心離してください。
思い通りにならないのが当たり前なのです。
(2)心通りの理
人間の心は神様に受け取られ心通りに御守護いただきます。
ならばと、喜べない状況を頑張って喜んでもみても、その本音は「喜べない心」です。
この世界が心通りの守護に支配されている以上、今の現状を変えられるのは、自然に湧き上がる「喜びの心」しかありません。
それでは自然に湧き上がる喜びとは一体なんでしょうか?
(3)心自由の理
何時如何なる時も、自然に感じ湧き上がる喜びの絶対値。
それは「神様の思想」に他有りません。
「人間の喜びを見て共に楽しみたい」という思想の元、神様の守護で人間は生きているのです。
もしも病気で何ヶ月も体が動かなかったとしたら?
体が動くだけで感動です。
歩けるだけで幸せです。
ましてや仕事に行って働けるなんて、どれだけ有り難く、もの凄いご守護なのでしょうか?どんな仕事でも喜べるというものです。
人間のマイナス思考もプラス思考も、全ては「神の思想」の上に成り立っているのです。「かしものかりもの」があればこそ心を使え、「心通りの守護」があればこそ心が成就する喜びを味わえるのです。
そして「人間の心は自由」だからこそ、何時如何なる状況下でも「神の思想」に立ち返り、自然に湧き上がる喜びを感じることができるのです。
自然に湧き上がる喜びの心があれば、その心通りに気力体力共に充実した一日を過ごすことができるのです。
頑張るってなにを頑張るの?
「頑張る」必要はありません。
魂の力、心の自由を発揮して「神の思想」に立ち返り、「三つの理」で思考し直せば、必ず自然に喜びが湧き上がってきます。
「三つの理」は全てが喜びで組み立てられた思考方法です。
見るもの、聞くもの、触れるもの、全てに神様の守護を感じて、まるで趣味や遊びのように夢中で、楽しく過ごすことができるのです。
心に本当の喜びがあれば、その心通りに困難は収穫されると同時に収束し、新たな喜びの展開を見せるのです。
仕事で成果を上げる、褒め称えられる、お客様に再評価される・・・などなど。
「三つの理」で思考する魂人間は「頑張る」必要がないのです。
しかし、「頑張る」の言葉の中には、相手の無事を祈り、成功を願う優しい心が込められていると思います。
子が親にかける気遣い。親が子にかける愛情。
決して意味の無い言葉ではありません。
母「仕事に行ってきます」
子「頑張ってね」
母「うん頑張る」
子「いってらっしゃい」
母「いってきまーす」