池袋暴走事故:全ドライバーへの提案
2019年4月に発生した池袋暴走事故で、警視庁は11月12日、乗用車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三容疑者(88)を、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで書類送検した。
記憶に新しい4月19日に発生した、東京・池袋で当時87歳の飯塚幸三容疑者が運転する車が暴走し、12人が死傷した痛ましい事故。
漸く書類送検に至ったが、遺族の悲しみ苦しみを全く理解せずメーカーに原因の矛先を向ける姿勢には憤りを通り越して、本当に同じ血の通った人間なのかと疑いたくなる。
私たちはTVやネットのニュースで事件の概要を知るに過ぎないが、1つの事故が引き起こす悲しみは余りにも大きい。
こんな悲しみが何時まで続くのだろうか?
今回の事故は87歳の高齢者ドライバーという点にスポットが当てられているが、これは何も高齢者に限った話では無い。
車を運転する全ての人間に起こりえる惨劇なのだ。
誰だって事故を起こそうと思って運転している者はいないだろう。
飯塚幸三容疑者だってよもや自分がこんな大事故を起こすとは夢にも思わなかっただろう。
車なんて少し注意が逸れたらあっという間に大事故を起こす。
一度事故を起こしたら猛スピードで疾走する鉄の塊は恐ろしい殺戮兵器と化す。
運転手は殺戮兵器を操縦している想像力を常に持たなければならない。
自分は大丈夫。
自分だけは事故するはずはない。
警察に見つからなければ、これくらいの違反は大丈夫。
こんな身勝手で無責任な態度。
想像力が欠如しているのだ。
相手を思いやる優しさが欠落しているのだ。
以前、運転中にラジオを聞いていたら、ある女性ドライバーの投稿に感心したことがあった。
運転中、迷惑な歩行者に対して文句を呟いたところ、助手席の夫から「運転する資格がない」と言われ憤慨していると、「運転手は歩行者を守る義務がある」と諭されたそうです。
なんて立派な夫、立派な運転手としての心得。
私はそれ以来、「運転手は歩行者を守る義務がある」の心得を胸に刻みながら運転するようになった。
車は凶器なのだから、凶器に曝される側の歩行者側の視点から運転状況を観察しなければならない。
歩行者を思いやる視点、歩行者を危険から守る視点。
辛抱治郎氏の見解
ごもっともである。
しかし被害者遺族が訴えているように、この事件を切っ掛けとして、全ドライバーが今回の事故を自分事として真剣に向き合わなければならない。
ドライバーの一人一人が運転意識を高めなければならない。
現在、 日本で一番運転意識の高い運転手は誰だと思いますか?
それは天皇陛下を乗せる運転手です。(勝手な推測ですが・・・)
後部座席に天皇陛下が乗っておられたら全神経を運転に集中させるでしょう。
事故の原因は集中力が散漫になり運転操作を誤ること。
そこで寿限無からの提案です
そこでバックミラーの片隅に天皇陛下のお写真を貼らせていただく。
これを全車両に義務化しましょう。
一人一人が天皇陛下を乗せて運転している気高い意識を持つことで、事故を未然に防ぐことができると思うのです。
いや、絶対にできます!
しかし天皇陛下のお写真では余りにも恐れ多いという人は、池袋事故現場の写真を貼り、常に事故の教訓を胸刻み込みながら運転を心がけましょう。
以上、寿限無からの提案でした。